道祖神スタッフより

もぎたて!道祖人 > 西部アフリカ

添乗員とお客さんが語るアフリカ事情あれこれ

DEC 2007

西部アフリカ

マリの古風な写真屋さん

 バニ川に面して商業の中心地のモプティがあります。

 川で獲れる魚を始めとして、野菜、穀類、かご類、カラバシュ製品、
キャラバンで北方からはるばる運ばれてきた岩塩、コットンを中心に
した織物、布、糸工芸品、何でも取引されている町全体が市場状態で、
朝から夕方まで賑わっているところですが、現在は、町の中心にあった
古いマルシェ(市場)が新しく作り直されている最中なので、最大の
喧騒状態が若干薄まっていますが、近くのビルに一時移動して力強く
営業を続けているのには一安心。
 
 その移動先の建物にはさまれた路地にいたのが『街の写真屋さん』。
 
 彼は50cm四方くらいのサイズの箱に、それまで撮影した人たちの写真を
貼り付けて営業アピールしていました。ピンホール写真と思ったのですが、
箱にはきちんとレンズを付けられている。

 それはカメラと現像所を兼ねた魔法の箱だったのです。
箱の状態からかなり前から使っていることが想像できる代物で、カメラマンは、
箱の前にお客さんを座らせると、動かないで!宣言。

 おもむろに箱の中に手を入れ、箱の窓から中を覗き見ながら何かの棒を
動かし始めます(どうも焦点を合わせたり、フィルム?をセットしているらしい)。 
 
 さて、機が熟したらレンズキャップを開け被写体を撮影!

 その後が技術の発揮時です。箱は現像所に変わります。手を突っ込んで
ごぞごそしていると白黒反転したお客さんの顔の印画紙(写真)が
引き出されてきます。その反転した写真をレンズの前に置いてもう一度撮影。

 それを再び現像すると白黒正しいポジティブな写真が出来上がってきました。
 
 印画紙をそのままフィルムとして使い、箱の中(暗箱状態)の中には
現像液と定着液を入れて写真を完成させているらしい。
 
 マリおじさんの知恵と技術に写真好きのじぃは、アフリカで新たな感動を
もらったのでした。いつも新たな発見がある旅ですが、今回もアフリカの
人の力強さと奥深さを見せてくれた旅でした。

written by STAFF TSUKIJI

更新履歴