連載
ドゴンのテリ村から
神話の民と呼ばれるドゴン村の日々
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12月20日過ぎて本格的にハルマッタンの風が吹くようになり、少し高台になった学校の工事場から見ると、村の南側にある井戸脇の大きなバオバブあたりから向こうは砂塵で霞み、遠くバンカスの方面はすっかり吹き荒れる砂塵で何も見えない。 砂の世界の広がりである。 砂嵐の中ではマスク...
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10ヶ月ぶりにテリ村に帰ってくると、また以前と同じ生活が始まった。 さすがに、この10ヶ月の月日の変化を見せる子どもたちもいたが、ほとんどが同じ顔付きで、同じシャツを着て現われるのもいるようだ。 6月に割礼を受けた子どもたちは、いまではもう大人の仲間に入った筈だが、私の...
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少しばかりの下りにかかるころになると、バンカスの無線のポールが遠くに見えてくる。 目を凝らすとかすかに給水塔が見えていて、そこからだと約一時間の道のりである。放牧された牛の群れが多くなる。 バンカスは小さな町で、最近町の中央辺りに石造りの大きなマーケットの建物が、新しく...
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テリ村に市は立たない、ちょっとした買い物にはエンデの市に行くか、カニコンボレの市の日に出かけるより方法がない。 エンデに行くにもカニコンボレに行くにしても、4キロばかりの道のりだが、エンデの市よりもカニコンボレの市の方が少しばかり大きかったし、また道もエンデに行く道より...
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割礼は村の長老たちによって決められる。 割礼をする事に決まった男の子は当日、 頭髪を剃る。 そして水浴びをして身体を清潔にする。 長衣に着替える。約二週間傷が癒えるまでパンツは穿かない。 割礼を行う。 ミレットで飲み物を作り、子供たちに配る。 大人たちからドゴン人として...
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夜が明けると、ほとんど毎日のように五才の男の子ブカリが現われる。 それも真っ直ぐ私の前に来るのではなく、まずコンパウンドを囲っている塀の影からそっと覗いて、私が入り口の前に座っているのを確かめると、入ってきて何も言わずにニッコリ笑う。 彼の兄弟の特徴になっている大きな口...
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村はそれぞれ断崖に向かって三本の道が、村を四つに分けていて私の仮住まいのある西の集落、モスクの道で分けられた集落、村の東側にあるもう一つのキャンプマンから断崖に向かって伸びる道に分けられた集落、そして一番東側の集落と、大雑把に分けるとその四つになる。 テリ村の住民たちに...
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バンディガアラの町には入らず、道を右に折れて行くと、いかにもドゴンの村の様相を持ったジキボンボの村を通る。ランダムに積み重ねた石垣に囲まれた村を過ぎて、しばらく行くと、断崖の端に立つことになる。そこからは一挙に視野が広がって、断崖の裾からは何処までも見渡せる平原が続き、...